AT-Xで再放送されているef -a tale of memories 第8話 clear colourの感想・レビューです。後半はネタバレ篇です。
2007年にAT-X等で公開されたこの作品ですが、約10年間再放送されていませんでした。そのため、久しぶりに見るのですが、10年前の作品とは思えない、今でも十分通用する作品です。
efといえばオープニングが神が買っているといわれますが今回はオープニングの小トリビアを。
①各回のサブタイトルの頭文字をつなげるとテーマ曲であるeuphoric fieldになる
②バックに流れている英語は千尋の書いた小説
③オープニングの背景は少しずつ色がついてきている
④最終話のオープニングは日本語バージョンでがらりとかわっている
などなど
クラナドのオープニングが約50話後のAfterStory最終話の続きになっているなどのような工夫がされています。
さて、いよいよ佳境に入ってきたエフメモです。ここから先はネタバレ篇で。
エフメモは当ブログで3つしかつけていない☆5の感動と涙腺崩壊作品です。そのため、ここ以降は第7話までを見られてから読むことを強くお勧めします。人生の大切な何かを失いかねません。
尚、efシリーズは以下のでも見ることができます。
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ネタバレ篇
今回は千尋から行きましょうか。
千尋の記憶が良くなっている。症状が改善されているように見える蓮治。
図書室で千尋を見つけ声をかけようとする蓮治。いつもだと、一瞬誰かわからない表情をする千尋に戸惑う蓮治。だから今日も声をかけるのを一瞬ためらう蓮治。しかし、千尋は覚えていて蓮治に声をかける。
海岸で二人で歩いているときも進路が決まったかと聞く千尋。今までだと進路調査があったことすら覚えていないのに。
そして、二人で砂浜に作ったお城。これの詳細な形状まで覚えている。
不思議に思った蓮治は火村に相談する。
しかし、症状は改善することはない。奇蹟など起きないと冷たく言い放つ火村。
「奇蹟なんて存在しない。あるのは必然と偶然。それに、だれが何をしたか。それだけだ」
エフメモの名台詞の一つですね。ちなみにKeyだと「奇蹟は起きないから奇蹟っていうんですよ」になります。
この火村のセリフの意味深なところは自分自身に言っているところなんですよね。火村自身が奇蹟を待っている。起きないとわかっていても。このセリフの前に優子がみやこを慰めているのが対照的で印象的です。
火村は気になって千尋の部屋を覗く。そこには数時間ごとに記憶を思い返している千尋がいる。夜も途中で起きて思い返す。火村が激しくやめさせようとするが、千尋は強情を張り続ける。
そして、千尋は蓮治に手を繋いでくださいと勇気を出していう。事実上の告白。
「いいよ」「つなごう」
蓮治のOKの返事。幸せの絶頂。しかし、連日無理をしていた千尋が緊張からの解放で倒れてしまう。
そして、タイムリミット。
13時間以上寝てしまった千尋は何もかも忘れてしまう。最初からやり直し。
残酷なシナリオです。 efのefらしいシーンです。
一方、みやこのほうは
景に妨害されて紘に会うことができない。そして、景はシャワーを浴びた後の格好で紘の心からみやこを消し去ったことをつたえる。まるで事後であることを伝えるように。
傷心のみやこは廃墟で一人落ち込む。
「ここは、戻るところでも、来る場所でもありませんよ」
優子が現れ隣に座る。
「過去の残骸にとらわれてもいいことはありませんよ」
「あなたはぬくもりを知っています。優しさに触れた記憶があれば、間違った道を選ぶことはありません」
本当にシスターみたいな優子です。でも、こちらはこちらで自分自身に言い聞かせている節があります。
ちなみに残骸がるのは日本の音羽。電車が走っていないのが外国にある音羽。災害で壊れた音羽を外国で再現した建築設計士が火村です。
優子に慰められたみやこが勇気を出して紘に電話します。
「みやこか?」 廣の問いかけに
「あたり」と明るく返すみやこ。
「な~んだ、覚えてくれてたんだ」
「どうしたんだ。連絡取れないから心配したんだぞ」
「消えてないんだ。私、まだきえてなかったんだ」
絶好のチャンスだったのに自分に素直になれずにチャンスをものにできなかった景。
そのすきに怒涛のみやこの反撃が始まります。
次回もますます楽しみなエフメモです。